研修医の方へ
留学の思い出
バックナンバー(2021年)
国内
1. 大阪大学医学部附属病院 循環器内科
小島聡子
2020年4月から2021年3月までの1年間, 大阪大学循環器内科 重症心不全・移植専攻医育成プログラムで勉強させて頂きました。移植施設ならではの重症心不全管理に当初は戸惑いも感じておりましたが, やっと阪大方式に慣れ, 治療戦略について話ができるようになったところで鹿児島に戻らなければならないといった様子でした。鹿児島に戻ってからは意外にも大阪方式にどっぷり浸かっていたのか, 鹿児島に慣れるのにまた時間がかかった2021年でした。
鹿児島県において左室補助人工心臓 (LVAD) が必要な方はそれほど多くはありませんが, Destination Therapy (DT) も2021年5月から保険収載となり, 重症心不全の治療選択が大きく変わってきております。大阪で学んだことを少しでも還元できるよう, 今後も精進していく次第です。この度はこのような貴重な機会を与えてくださいました大石教授には大変感謝申し上げます。また, 大阪研修中, 私の愚痴を根気強く聞いてくださいました窪薗先生をはじめ心不全グループの先生方には1年間, 蔭になり日向になりサポート頂きまして誠にありがとうございました。また, 当医局関連の先生方, スタッフの方々にはこの場をお借りしてお礼を申し上げます。
2. 桜橋渡辺病院 循環器内科
吉元一成
大石教授が在籍されていたご縁からお話しを頂き, 2019年4月から2021年3月まで大阪梅田にあります桜橋渡辺病院へ国内留学させて頂きました。途中コロナウイルスの流行に伴い, 待機的なPCIやアブレーションは一時中止となり, 発熱及び循環器疾患患者の救急対応に追われる日々でしたが, 心房細動を始めとする数多くのカテーテルアブレーションを学ばせて頂きました。桜橋渡辺病院では年間700-800件のアブレーション件数を誇り, その半分以上の件数を目の前で学ぶ機会を得られました。また, 井上耕一先生より, カテーテル操作はさることながら, 臨床研究においても直々にご指導頂く事ができ非常に充実した2年間でした。さらに, 不整脈以外の専門の先生方・優秀なコメディカルの方々とも交流がもてた事も, 留学生活の宝です。
このような貴重な機会を与えてくださった大石教授をはじめ医局員の皆様に深く感謝申し上げます。留学で培った経験を, 微力ながらも鹿児島の医療へ還元できるよう精進して参りますので, 今後とも何卒よろしくお願いいたします。
3. 国立循環器病研究センター 心臓血管内科部門 不整脈科
鎌田博之
2019年4月から2021年3月までの2年間, 国立循環器病研究センター不整脈科の専門修練医として国内留学の機会をいただきました。日々最先端の医療を学べる環境の中で過ごせたことに大変感謝しております。
不整脈科は, 12名のスタッフ, 専門修練医6名の計18名と大所帯で, アブレーション, デバイス共に毎日行われ, オペレータとして幅広く症例を経験させていただきました。また, 国内学会に加え, 国際学会発表の機会, 日本サルコイドーシス学会総会, 日本不整脈学会にてYoung Investigator Awardもいただきました。
大石教授をはじめとする医局の先生には貴重な勉強の機会をいただいたことに大変感謝しております。少しでも鹿児島の医療に貢献できるようますます頑張っていきたいと考えておりますので, 今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
4. 大阪国際がんセンター 腫瘍循環器科
鎌田梨沙
2019年4月より1年少々, 大阪国際がんセンター腫瘍循環器科に留学をさせていただきました。診療面においては, 患者様にがん治療を継続・完遂いただくことを目標に, がん治療関連の心筋炎, 心機能障害, 血栓症の治療や, 周術期の循環器サポートなどを行っておりました。がん診療科との連携の重要性と共に, また難しさも痛感する日々でした。同センターは臨床研究に熱心に取り組んでおられ, 肺がん患者に使用されるチロシンキナーゼ阻害薬であるオシメルチニブに関連した心血管有害事象に関する臨床研究に携わらせていただきました。留学初年度の腫瘍循環器学会では学会主催の懇親会で夜の旭山動物園を見学いたしました。臨床や研究以外にも, 先生方と過ごした時間を思い出深く感じております。
私事ですが留学途中で産休に入る運びとなり, 大石教授, 大阪国際がんセンターの皆様におかれましては大変温かくご配慮をいただき心より感謝申し上げます。
がん治療は日々進歩しておりますが, 腫瘍循環器という分野において私自身も学びを続け, 鹿児島の医療に少しでも貢献できるよう努めて参りますので, 皆様今後ともご指導ご鞭撻の程を何卒よろしくお願いいたします。
最後になりましたが, 留学の機会を与えてくださった大石教授を始め医局員の皆様方に心より感謝申し上げます。