研修医の方へ
留学の思い出
バックナンバー(2013年)
国外
1. Cardiac Catheterization Laboratory, Division of Cardiovascular Diseases and Internal Medicine, Mayo Clinic, Rochester MN, USA
吉野 聡史
皆さんご無沙汰しております。お元気でお過ごしでしょうか。私は平成24年3月から平成25年6月までの1年3ヶ月間,ミネソタ州ロチェスターにあります Mayo ClinicのAmir Lerman 教授の研究室に留学させて頂きました。現在でも当研究室には3名の日本人を含めて6名の Research fellow が所属しています。他にも多くの Clinical fellow や Technician が所属しており,臨床研究や基礎研究が行われております。
当研究室では,私のプロジェクトは2つあり,3本の論文を作成しました。一つは Myocardial bridgingにおける虚血と抵抗血管レベルにおける冠動脈内皮機能障害との関連についてです。11月27日にCirculation JournalよりAcceptの返事を頂きました。残りは抵抗血管レベルにおける冠循環障害と遺伝子多型の関連についてと,冠動脈内皮機能障害と遺伝子多型の関連についてです。どちらも性差による違いについても言及しました。現在投稿中であります。血管内皮機能の研究だけでなく,IVUSやOCTを使用したImagingの研究も行われており,非常に勉強になりました。
メイヨークリニックには,多数の日本人研究者が在籍しており,メイヨー日本人会の催しなどを通して,他大学の先生方と交流を深めることができました。また市来智子先生が力強くミネソタの地でお仕事をされていらっしゃるのに,大変感銘を受けました。先生から多くのことを教えて頂きました。この場を借りて心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
最後になりますが,皆様の温かいご支援により,無事に留学生活や研究を終えることができたことを大変感謝しております。これから寒い季節に突入していきますが,皆様どうかお体に気をつけてお過ごし下さいませ。
2. Cardiac Department, National University Heart Centre Singapore
加治屋 崇
2009年9月からUniversity of California San Franciscoで,高血圧及びメタボリックシンドロームについての基礎研究を,2011年9月からNational University Heart Centre Singaporeで心血管インターベンションのトレーニング及び臨床研究をさせていただき,今年4月より帰国して鹿児島市立病院に勤務させていただいております。
シンガポールでの生活は2日に1回のon callでしたので,自宅で寝る時も常にスクラブを着て,電話が鳴ると飛び起きて,走ってカテ室に向かっていました。それでも,休みの日には日本の食事や書籍などが手軽に手に入る環境で,生活面でのストレスはアメリカよりもはるかに少なく,安心して暮らすことができました。
約4年間の海外生活で,経済的にも精神的にもきついことも多かったのですが,振り返るととてもいい経験をさせていただき,何より世界中に友人ができたことが一番の財産です。これからは世界に向けて鹿児島をアピールできるように,日々努力していきたいと思っております。今後ともご指導のほど宜しくお願い申し上げます。