研修医の方へ
留学生便り
バックナンバー(2023年)
国内
1. 済生会熊本病院 循環器内科
吉村あきの
皆様こんにちは。2008年入局の吉村です。早いもので,今年もこの記事を書く季節となりました。
私は済生会熊本病院の不整脈チームで勉強させていただいております。言わずと知れた,不整脈だけでなく,虚血・TAVI等のStructure関連でもかなりの症例数が集まる病院で,のんびりとした私も充実した日々を過ごさせていただいております。
朝カンファからスタートし,不整脈カンファレンスでは本日の症例と前日の気になる症例の振り返りが行われ,自分ではできない気づきの場となっています。最近やっと自信をもって意見できることが増えたのではないか,と思っております。
アブレーションの術者としては,心房細動であれば,概ね一人で任せていただけるようになり,心室性不整脈も少しずつ任せていただける範囲が増え,PVCも年間5件+お手伝いをいただきながら心室頻拍も少しずつさせていただいております。デバイスの件数は少し減りましたが,CRT症例等も含めると,以前より多種多様なデバイスを扱うことができているのではないかと思います。今年度は一人スタッフが減ったこともあり,日常業務に追われる毎日でしたが,この記事のために昨年・一昨年と自分の症例を振り返ると,成長が感じられてほっとしているところです。
プライベートでも,コロナによる制限も徐々に緩和されており,おいしいものを食べに行ったり,職場の方と遊びに行ったりも増えてきております。熊本市内はほぼ平地でとても住みやすく,新幹線がありますので,鹿児島までも1時間たらずと非常に便がよい地でもあります。天草や阿蘇・小国など,鹿児島に負けずおとらずおいしいものや自然がいっぱいの地です。皆様も熊本を訪れた際には,是非お声がけください!
最後になりましたが,私が充実した日々を送れていますのも,大石教授をはじめ,背中をおしていただいた諸先生方のおかげです。また鹿児島に還元できる日を目標に,日々励みたいと思います。
2. 国立循環器病研究センター 研究所 分子薬理部
鮫島光平
ご無沙汰しております。2016年度入局の鮫島です。
大石教授のご厚意により,2023年4月に鹿児島大学大学院博士課程入学と同時に,国立循環器病研究センター分子薬理部のリサーチフェローとして基礎研究の修練をしております。
当研究グループは大阪大学大学院医学系研究科医化学教室出身で循環器内科医であられる新谷先生が部長であり,総勢14名 (循環器内科や心臓血管外科の先生もいらっしゃいます) から構成されています。"ミトコンドリアの呼吸鎖酵素,チトクロムc酸化酵素の活性調節と創薬展開","呼吸鎖酵素に隠された阻害機構の解明","心筋内炎症を制御する新規分子の探索"……など複数のプロジェクトが同時進行しておりますが,私は現在ミトコンドリア心筋症などヒト心筋症に対して,シングルセル (シングル核) RNA解析や空間トランスクリプトーム解析を用いた病態解明やバイオマーカー探索のプロジェクトに携わっております。これまで人並み程度にしかPCに触れていなかった人間が,急にPythonを用いたデータ解析を行うことになったわけで,日々吐き出されるエラーに悩まされておりますし,得られたデータ自体の解釈も生命科学分野の背景知識がないと難しいため悪戦苦闘の日々を送っています。そのような状況ではありますが,指導して下さるラボメンバーからは多くのPositiveな助言をいただけますので,苦になることはありません。Wetの研究に関しては,他のメンバーのプロジェクトに参加する形でマウスの心エコーを行ったり,Extracellular Flux Analyzerを用いて候補化合物ごとの呼吸鎖活性反応を調べたりしております。こちらは都度大阪大学医化学教室に赴き,機器を拝借しておりますが,他の研究室の雰囲気も分かり大変勉強になっています。
国立循環器病研究センターへの留学は2018年度~2019年度に心臓血管内科レジデントとして勤務しており今回で2回目です。慣れ親しんだ建物で,多くの先生方から「なんで帰ってきたの」「よく似た人が居るなぁと思っていたんだよ」などと気さくにお声掛けいただいており,ほぼ緊張することなく新生活が始められました。
プライベートでは,妻と長女 (4歳) ・長男 (1歳) の家族4人での大阪生活です。これまで親類の支えがある中で育児ができていた地元鹿児島を離れての生活ですから,妻には多大な迷惑をかけてしまっています。ただ,今のところは臨床医時代と比べ比較的余裕がありますので,家族とじっくり向き合って過ごすことができ,何物にも代えがたい貴重な時間を過ごせています。
このたびの国内留学に際しては,大石教授に大変なご尽力を賜りました。また多くの同門の先生方のご協力により,このような素晴らしい機会をいただいております。この場を借りて御礼申し上げます。引き続き良好な研究成果を出すため尽力して参ります。
3. 小倉記念病院 循環器内科
末永智大
皆様ご無沙汰しております.2019年入局の末永智大です。
大石教授と小倉記念病院白井伸一先生のご縁により,また,昨年度まで勤務されていた田端先生のご活躍もあり2023年4月より小倉記念病院に国内留学の機会をいただき,structure heart disease (SHD) を中心に日々勉強しております。
私は医師1年目から北九州市にある健和会大手町病院 (内科医でしたがなぜか外傷を中心に3年間勉強しておりました) で勤務していたこともあり,小倉での生活にはすぐなじめるのではないかと甘く考えておりました。しかし,いざ4月より勤務をしはじめてみると,high volume centerの症例数,スピード感,日本一の治療件数を誇るTAVIをはじめとする日常的に行われている高度医療に圧倒されてしまい,1ヶ月間で7kg体重が減少するという小倉の洗礼を浴びてしまいました...現在では少しずつ仕事にも慣れ,SHD以外にも循環器全般の症例を担当し,珍しい症例も多く日常的に学びがとても多い環境です。カテーテル手技に関しては病院の規定もあり基礎から学び直しておりますので,将来鹿児島での後輩教育に還元したいと考えております。
小倉に来て1番良かったと感じることは優秀な同世代の先生の存在です。刺激を受けながら学会発表や論文執筆など,忙しい中でも時間が取れるように今後頑張っていきたいです。
大変な時期もありましたが,一緒についてきてくれた家族の存在のおかげで毎日楽しく生活できております。週末は2歳の長女と0歳の二女を連れて,息抜きをするのが現在の楽しみです。二女はちょうど自分の小倉記念病院学年と一緒です。自分もまだ小倉ではハイハイできるかどうかの赤ちゃん状態ですが,来年度はつかまり立ち,一人歩きができるよう,臨床に研究に頑張っていこうと思います。
最後になりますが,貴重な機会を与えていただいた大石教授をはじめ医局員の皆様には深く感謝申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
4. 宮崎市郡医師会病院心臓病センター 循環器内科
河合正太郎
いつも大変お世話になっております。2022年度入局の河合正太郎と申します。大石充教授と柴田剛徳先生のご縁より,2023年4月より宮崎市郡医師会病院循環器内科の後期研修医として学ぶ機会をいただきました。こちらに来てから約7か月が経過し,日々の診療に追われるときもありますが充実した日々を過ごしています。
当院は年間約800件のPCIが行われ,約300件のACSを収容するハイボリュームセンターです。2020年より宮崎市西方の新病院へ移転しカテーテル室4室・ハイブリッド手術室1室を活用し治療を行っています。医局には他大学・他病院(久留米大学・和歌山県立医科大・飯塚病院など)からも国内留学に来られている先生が多数在籍されております。また,現在私を含め計6名の専攻医がおり,切磋琢磨しながら診療を行っています。各専攻医に直接の指導医が割り当てられ,日々指導頂いておりますが,他の上級医にも気軽に相談できる垣根の低さにも助けられています。柴田先生の「虚血以外も総合的に診療できる循環器内科医を育てたい」という意向から今年度より専攻医の育成を強化しており,虚血班以外にエコー班・不整脈班にそれぞれ2−3ヶ月ローテーションし,虚血以外の分野の基礎を学習させていただきました。あらためて知らないことばかりであったと反省する一方,自分の知識のパーツが埋まっていくような瞬間も多く,とても勉強になります。手技以外にも臨床研究する機会もいただき,ハイボリュームセンターならではの多数の患者様のデータを活かした研究・発表を行いたいと思っています。
大石教授をはじめ,医局の先生方には国内留学という貴重な経験を与えていただき,大変感謝をしております。鹿児島に帰った際に鹿児島の医療に貢献できるよう,少しでも多くのことを学んでいきたいと思っています。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。