鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学

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Department of Cardiovascular Medicine and Hypertension, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University

教育について

研修医の方へ:心臓血管・高血圧内科学の多彩な研修イメージ

不整脈専門医

不整脈専門医について

日本不整脈心電学会認定不整脈専門医については、同学会から下記のような受験資格が示されております。

<受験資格>

1. 次の各項の条件をすべて満たすこと。
1) 日本国の医師免許証を有すること
2) 日本循環器学会専門医あるいはそれに準ずる専門医資格を有すること
3) 学会認定不整脈専門医研修施設において合計5年以上の修練期間を有すること※1
4) 卒後から研修期間中に、別に定める検査、治療経験を有しており、これを証明する書類を研修機関の長が提出すること(※)
5) 別に定める不整脈学に関する学会発表、論文発表を有すること(※)
6) 日本不整脈心電学会の会員であり、3年以上の会員歴を有すること
(日本不整脈学会、日本心電学会の会員歴を含む)
7) 主たる認定研修施設の指導責任者からの推薦状を添付すること
8) 海外施設での研修経験者に対する受験資格は、不整脈専門医認定制度委員会で検討の後、理事会で承認を受けることとする

※研修期間中に求められる検査、治療経験および、学会発表、論文発表は以下のとおり。

1. 内科医師
1) 不整脈薬物治療 20例(外来、入院の合計)
2) カテーテル・アブレーション 20例(術者、助手の合計)
3) PM、ICD、CRTなどのデバイス治療 10例(経過観察診療も含む)
2. 外科系医師
1) 不整脈薬物治療 10例(外来、入院の合計)
2) 心房細動・心室頻拍などの不整脈外科手術 5例
3) PM、ICD、CRTなどのデバイス治療 5例(経過観察診療も含む)
3. 小児科医師
1) 不整脈薬物治療 10例(外来、入院の合計)
2) カテーテル・アブレーション 10例(術者、助手の合計)
3) PM、ICD、CRTなどのデバイス治療 5例(経過観察治療も含む)
4. 研修期間中に必要な学会発表(全受験者に適応)
1) 不整脈学に関する学会、研究会発表 5編以上
2) 不整脈学に関する論文発表 1編以上(筆頭著者でなくてもよい)

尚、論文は原則としてPeer-Review Journalに掲載されていること

2. 日本不整脈心電学会の年会費を認定資格試験受験年の7月末日までに完納していること。
過去に日本不整脈学会と日本心電学会の年会費未納が無いこと。
3. 審査料20,000円を期日までに完納していること。
4. 試験の合格後、学会認定不整脈専門医名簿への公開に同意すること。

※1:鹿児島県の学会認定不整脈専門医研修施設は、鹿児島大学病院、鹿児島医療センター、鹿児島市立病院の3施設

鹿児島大学病院心臓血管内科不整脈グループの3名とも学会認定不整脈専門医取得済

専門医取得のメリット

  • 今後、カテーテルアブレーションの施行は学会認定不整脈専門医が学会認定不整脈専門医研修施設のみで可能というような規制が出てくる可能性があります。
  • 専門医とは直接関係ありませんが、植え込み型除細動器(ICD)や両室ペーシング機能付き植え込み型除細動器(CRT-D)などのデバイス植え込みに関しては、4年に1回、ICD/CRT合同研修セミナーを受講し、ICD/CRT研修修了証の発行を受ける必要があり、ICD/CRT-Dを植え込む施設基準としてICD/CRT研修修了者が2名以上という条件もあります。