鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学

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Department of Cardiovascular Medicine and Hypertension, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University

教育について

研修医の方へ

鹿児島循環器教育協議会

バックナンバー(2014年)

平成26年5月15日,鹿児島県に少しでも循環器医を増やし育てるため,若手医師,医学生も含めた循環器教育を協議するために,鹿児島県および近隣の施設より世話人の先生方に集まっていただき,第1回鹿児島循環器教育協議会が開催されました。この会の代表世話人である大石教授より,循環器医がひとつになって鹿児島の若手医師,医学生に循環器のすばらしさを示していく必要性,すべての病院がすべての教育をできないため,各病院の特色を皆で共有して,各病院が魅力ある病院になっていただくよう,循環器教育をとおして鹿児島循環器施設の全体のレベルアップを図ろうとするこの会の趣旨説明がありました。参加された世話人である鹿児島大学臨床教授の先生方からは様々な意見をだしていただき,会は大変盛り上がりました。

この第1回教育協議会では,会員を現在学生研修医教育が可能であると世話人の先生に推薦いただいた先生方,オブザーバー会員をそれにつぐ先生方に依頼する件が承認されました。また,この会をサポートする役員,将来この会をサポートするためにNPO法人を立ち上げる際にも必要な監事,事務局長の任命,事務局の説明がありました。さらに,参加施設においては教育病院としての充実を図るために循環器教育施設,関連施設になり,受け入れ側としても指導体制の充実をはかるとともに,臨床研究,循環器地方会への発表を推奨し,年1~2回のケースカンファレンスを開催することが決定しました。鹿児島全体が循環器医療および教育を頑張っていることを示し,県外からも若手医師が鹿児島で循環器をしたいと思って来てくれるような環境にしていきたいというこの会の方向性が示されました。これまで鹿児島では1内科,2内科それぞれが循環器内科を有し,別々に診療をしてきた経緯がありますが,循環器教育をとおして,一致団結して頑張りましょうという歴史的な会になったことと思います。

鹿児島循環器教育協議会の発足を受けて,11月22日に鹿児島県医師会館で第1回鹿児島循環器カンファレンスが開催されました。鹿児島県および近隣の循環器施設より貴重な症例の発表が多数あり,活発な討論がなされました。旧二内系循環器内科も含め,鹿児島の循環器施設がすべてそろって初めてのケースカンファレンスで,これまで志は同じくして別々の道を歩んできた県内の循環器医師が一同に会し参加者は大変刺激を受けられたかと思います。特別講演では大阪大学循環器内科学の坂田泰史教授が重症心不全治療の現状と課題についてご講演くださり,明日から役立つβblockerなど薬物療法の内容から,最新の人工心臓および心移植の現状まで,大変すばらしいご講演をいただきました。大石教授とも親しい間柄で,是非今後とも鹿児島の循環器医師とご懇意にしていただければと思います。

第1回鹿児島循環器教育協議会

第1回鹿児島循環器教育協議会

第1回鹿児島循環器カンファレンス

第1回鹿児島循環器カンファレンス