患者様へ:当科が専門的に行っている疾患・治療
患者様向け
緩和ケア
緩和ケアは、がんの終末期医療として行われてきましたが、近年、循環器疾患、特に、心不全に対しても行われるようになってきました。心不全患者は、さまざまな苦痛を抱えているため、患者・家族のQOL改善のためにも多職種チームによるサポートが重要です。また、患者さん本人と家族が医療者と一緒に、あらかじめ終末期となった際に納得した人生を送ってもらう意思決定支援を行うことも必要です。心不全患者に対する緩和ケアはまだ歴史は浅いですが、心不全患者は益々増加すると予想され、今後、さらに必要な医療となると考えられます。
心不全の終末期は、さまざまな苦痛が出現するため、これらの苦痛を予防し、取り除くために、さまざまな方向から多面的にアプローチをする必要があります。医師や看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士、ソーシャルワーカーなど多職種によるチーム医療により、苦痛の軽減と質の高い緩和ケアの提供ができるようになります。当院においては、緩和ケアチームと協力して心不全患者の緩和ケアにあたっています。