鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学

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Department of Cardiovascular Medicine and Hypertension, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University

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病棟医長より

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心臓血管内科病棟のこの一年(2022年)

病棟医長
神田 大輔

令和4年4月より,病棟医長を務めさせて頂いております神田です。

前任の二宮先生,前々任の赤﨑先生に,4月のスタート前から病棟医長業務をご指導いただき,なんとか業務を開始することができました。また,私がインターベンション治療のため,どうしてもフルで病棟医長業務をこなせない部分が生じるため,副病棟医長の窪薗先生,川添先生,宮永先生に御協力頂き大変感謝しております。

病棟では,4月から心臓カテーテルグループに福元(大)先生,肺循環グループに赤尾先生,心エコーグループに内山先生,田島先生が加わり,それぞれのグループで活躍中です。

今年度の新入局の先生は,向井先生,藤﨑先生,中崎先生,古藤先生,木原先生,河合先生,榎田先生,安藤先生,光吉先生の9名です。コロナ禍の影響で,歓迎会や息抜きもかねた親睦会などもできなかったのですが,熱心な先生たちばかりで,指導医の先生や病棟スタッフにすぐに打ち解け,頑張ってくれています。なんとか,コロナの収束を祈り,年度末の送別会では気持ちよく送り出してあげたいと思っております。

臨床面において,今年度の大きなニュースといたしましては,心血管病低侵襲治療センターの稼働です。これまで行ってきた大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)に加えて, 新たに心房中隔欠損症に対する閉鎖術,卵円孔開存症に対する閉鎖術,心房細動に伴う左房内血栓予防に対する左心耳閉鎖術,僧帽弁閉鎖不全症に対する経皮的僧帽弁形成術がそれぞれ実施されました。各グループが連携協力して,これらの新規治療が導入できましたので,これまで鹿児島ではできなかった低侵襲のカテーテルインターベンション治療により,より一層患者様のお力になれるよう皆で協力していきたいと思っております。是非お気軽にご連絡いただければ幸いです。

教育につきましては,今年度もポリクリ,クリクラの学生さんが実習され,健康チェックや感染予防対 策を行いながらカンファレンス・回診などを行っております。しかしながら,新型コロナの影響は大きく,爆発的な感染拡大に伴い,カンファレンスや病棟での実習ができない時期などもあり,都度,状況に応じた対応を余儀なくされているのも事実で,やはり少しでも早いコロナの収束を願っております。 また,ポリクリの学外実習につきましては,鹿児島医療センター,鹿児島市立病院,鹿児島厚生連病院,垂水中央病院,天陽会中央病院にご協力いただいております。臨床教授の先生におかれましては,お忙しい中,学生教育にご協力いただいておりますことをこの場をお借りして御礼申し上げます。

今年度も新型コロナウイルス感染症の情勢を見ながらのベッドコントロールとなりますが,急患含めなるべく最大限速やかな対応をさせて頂きたいと思いますので,いつでもご連絡下さい。関連病院やOBの先生方・地域の先生方に信頼され,安心して御紹介頂けますよう精一杯頑張ってまいりますので,今後とも御指導・御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

入院患者様疾患内訳(2021年11月~2022年10月)

心臓血管内科入院患者数 1,033例

虚血 274例

不整脈 206例

上室性不整脈 142例
心室性不整脈 28例
徐脈性不整脈 36例

心不全/心筋症/心筋炎 119例

弁膜症 148例

大動脈疾患 13例

末梢動脈疾患 47例

肺動脈性肺高血圧症/肺塞栓症 155例

感染性心内膜炎 8例

先天性心疾患 13例

高血圧症 11例

その他 39例