鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学

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Department of Cardiovascular Medicine and Hypertension, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University

診療について

医療関係者様へ

病棟医長より

バックナンバー(2015年)

心臓血管内科病棟のこの一年(2015年)

病棟医長
窪田 佳代子

平成27年4月より病棟医長となりました。自分のスケジュール管理もままならない人間が, 病棟のベッドコントロールができるのか不安でいっぱいでしたが, 副病棟医長である内匠先生をはじめとした病棟医の皆さんに助けていただきながら業務をこなしています。

今年度は長年当科病棟を支えてくださった寺内師長が異動となり, 新しく消化器外科病棟より髙見師長が就任されました。ここ数年の病棟医の努力による入院日数の短縮や新入院患者数の増加が評価され, 当科は26床から28床に増床になりましたので, 関連病院やOBの先生方からのご紹介により迅速に対応できるようになりました。その一方で昨年度大幅な赤字を抱えた大学病院の経営方針として, これまで以上に稼働率や診療報酬アップが声高に唱えられるようになり, 慣れない師長と病棟医長でベッド稼動率の上昇にむけ四苦八苦の毎日が続いております。

病棟の診療体制は昨年と変わらず, 虚血性心疾患, 不整脈, 心不全, 高血圧, 肺循環とグループに大別し専門的に行っています。変わったのはベッドを効率よく稼動させるために心カテやアブレーション, デバイス植え込みといった侵襲的検査・治療を患者の重症度や手技の難易度にあわせて月~金に分散して行うようになったことです。ともすると一週間のうちに8割の患者が入れ替わる状況がある中, 皆本当に診療に頑張ってくれています。

4月から薗田先生が国内留学, 8月に市来先生, 10月に肥後先生が異動になり, 看護師達ため息が聞こえていましたが, 4月に佐々木先生, 9月に小瀬戸先生が戻られパワーアップしました。今年は何故か女性の研修医ローテーションが少なく, 入局も男性医師ばかりでしたので心なしか元気のなかった病棟医達も, 10月に小島先生, 岩谷先生が加わったことで控え室が華やかになり, 活気がでてきた気がします。3名の新入局員の先生達はどんどん知識を吸収して日々成長しています。10月に内門先生を出張に送り出し少し寂しくなりましたが, 有村先生, 鎌田先生が内門先生の分まで頑張ってくれており, 今では貴重な戦力です。

今後も厳しい病棟運営を余儀なくされますし, 研修医教育などまだまだ改善しなければならない課題もあります。しかし, 最も大切である医療の質については落とすことなく更なる向上を目指して, 関連病院やOBの先生方から“最後の砦”として安心してご紹介いただける診療を病棟医一丸となって続けておりますので, 今後もご指導, ご支援を何卒よろしくお願いいたします。

入院患者様疾患内訳(2014年11月~2015年10月)

心臓血管内科入院患者数 828例

虚血 230例

不整脈 211例

上室性不整脈 144例
心室性不整脈 41例
徐脈性不整脈 26例

心不全/心筋症/心筋炎 97例

弁膜症 45例

大動脈疾患 13例

末梢動脈疾患 60例

肺動脈性肺高血圧症/肺塞栓症 101例

感染性心内膜炎 7例

先天性心疾患 6例

高血圧症 15例

その他 43例