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閉塞性肥大型心筋症に対する経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA)
肥大型心筋症は心臓の筋肉が肥大して、心臓のポンプ機能に影響が出てしまう病気です。 自覚症状として、息切れや胸痛、失神などが認められます。その中でも、重度閉塞性肥大型心筋症では心臓の壁の厚みが強いことで、血液が心臓から押し出される際に通る道筋(左室流出路)に狭い部位が出来てしまい、全身へ血流を送り出す機能が低下するため積極的な治療が必要です。まず薬物治療を行いますが、それでも症状が改善しない場合は非薬物治療である外科治療やペースメーカ治療、経皮的中隔心筋焼灼術を検討します。経皮的中隔心筋焼灼術は、局所麻酔下に左室流出路の肥大心筋を栄養している中隔枝にバルーンカテーテルを通して選択的に高濃度エタノールを少量注入し、局所的に心筋梗塞を起こすことで左室流出路狭窄を解除します。体力の消耗や傷が小さい低侵襲の治療です。心筋を傷害させますので、合併症が生じることもあり、通常治療後1週間から10日間入院が必要となります。治療適応につきましては、専門の先生にお尋ねください。