医療関係者様へ
外来医長より
バックナンバー(2019年)
心臓血管内科外来のこの一年(2019年)
赤﨑 雄一
4月より前任の窪薗先生から引継ぎ,外来医長を拝命しました。2019年度4月の外来は,多くの先生の入れ替わりもあり,少し混乱して御迷惑をおかけしましたことを,お詫び申し上げます。
循環器疾患は,疾患ごとの専門性が高くなっていることから,当科では,様々な専門外来を設けております。本年度の変更としては,2018年よりTAVIが開始になり,症例が増えてきていることより,神田先生・薗田先生が担当する,TAVI外来を開設しました。また癌治療の進歩に伴って,多くの癌患者の予後が改善していますが,それに伴い心血管疾患の合併が問題になっていることもあり,腫瘍循環器外来も開設しました。専門外来以外だけでなく,一般外来があり,柔軟に対応いたしますので,御紹介よろしくお願いします。
内科外来看護スタッフは,外来師長,心不全認定看護師である髙山さん,赤尾さんに,本年度から邉志切さんが加わり,当科の担当をしていただいております。一方で,内科外来では,専門性は分かれておりますが,処置室担当の看護師さんも含め,内科外来担当看護師の皆さんにお世話になっております。外来クラークの皆さんなど,コメディカルスタッフにも大変サポートしていただいており,全てのスタッフに,この場にて感謝申し上げます。
心エコーや下肢静脈エコー,動脈エコーといった超音波部門は,大学病院のすべての科への患者数増加に伴い,術前エコーも増えており,またそれに伴い合併症の評価も必要になります。当院のエコー技術は以前から高水準で,我々の診療をサポートしていただいています。エコー担当の先生方,技師さんには大変感謝申し上げます。また,心筋シンチや心肺運動負荷試験も症例数が増加してきており,生理検査技師,放射線科技師の方々にも大変お世話になっております。
鹿児島大学病院は,鹿児島県で唯一の特定機能病院の承認を受けており,外来においても,その役割に応えるべく,対応していきたいと思います。特定機能病院は,積極的な病診連携・病病連携を積極的に推進することが求められていますので,院内・院外の先生に御協力いただきながら,鹿児島県の地域の皆様に,高度かつ良質な医療を提供できたらと思います。今後とも,どうぞよろしくお願いいたします。
外来患者様疾患内訳(2018年11月~2019年10月)
外来患者総数 4,212人
循環器疾患 4,188名(99%)
心臓弁膜症 | 39% |
---|---|
虚血性心疾患 | 12% |
不整脈 | 9% |
高血圧症 | 6% |
肺高血圧症 | 5% |
末梢血管疾患 | 12% |
心不全 | 5% |
心筋症 | 4% |
先天性心疾患 | 5% |
脂質異常症 | 1% |
その他 | 1% |
女性外来 24名(1%)