研究:研究グループ
高血圧・動脈硬化グループ
2024年 高血圧・動脈硬化グループのあゆみ
赤﨑雄一,上坊翔太,徳武大輔,新地秀也
本年度は,大学院生の出張・帰局がありました。昨年度まで,病棟では高血圧Gとして孤軍奮闘で頑張っていた迫田先生が論文アクセプト&学位取得し,サザンリージョン病院へ出張しました。4月からは徳武先生,10月からは新地先生が加わっていただきました。今後,大きく活躍してくれることを期待しています。
臨床面においては,治療抵抗性高血圧の患者様を中心として患者さんをご紹介いただいております。腎交感神経デナベーションや他の新たな降圧薬などの治験も募集開始しており,今後の新たな治療方法についての日本からのエビデンスの構築に寄与できたらと思っております。病棟では急性大動脈解離症例なども担当しますが,様々な思わぬ合併症を経験したりと大変勉強になる症例もありました。外来では家族性高コレステロール血症(FH)の患者さんの遺伝子診断を2023年度より開始し,相談が増えております。その中で,FH以外の脂質異常症としてシトステロール血症と診断された症例も経験し,今後の治療方針に大変役立つ診断となりました。現状,大学のみでFHの遺伝子診断が可能ですので,困っている症例がありましたらメールでも結構ですので,いつでもご相談いただけたらと思います。研究では,上坊先生が,南九州病院の池田義之先生に引き続きご指導いただき,『心血管疾患や老化の分子機序を解明し新規治療法開発を目指す』ことを目標に,『ミトコンドリアの質を維持する為の細胞内機構ミトコンドリアダイナミクス及びマイトファジー(異常ミトコンドリア選択的オートファジー)』を主たるターゲットとして研究しています。昨年に引き続き『閉経に伴う心・血管疾患・サルコペニアの分子機序と治療法開発』研究及び,『生活習慣病(糖尿病や脂質異常症)に伴う心・血管疾患・骨サルコペニアの分子機序と治療法開発』研究に従事し,研究成果を学会発表行って参りました。南九州病院の池田義之先生に,引き続きご指導いただいております。 腫瘍循環器Gとして様々な分野で活躍している柴田先生が,レンバチニブ誘発高血圧と肝臓がんの予後に関する論文を投稿中です。大変ユニークで興味深い内容で,Onco-Hypertension分野で今後も期待される研究だと思います。アクセプトまで一緒に頑張りたいと思います。徳武先生と新地先生も厚生連データベースを使って,早速,学会発表なども行っていただいています。
続いて,毎年,我々グループの担当業務についても報告させていただいています。心筋シンチについては,上坊先生と徳武先生が負荷を担当しています。読影はこれまで同様に,木原浩一先生にお越しいただき,放射線科の先生と赤﨑で行っております。虚血はFFR-Ctでも評価可能になりましたが,アミロイドーシス(ATTR)診断目的のTc-PYPシンチも増えており,シンチも引き続き頑張っています。教育面においては,引き続き内科救急・ICLS講習会(JMECC)のインストラクターは,今年は,入來先生,毛利先生,内山先生と赤﨑で頑張っています。今後も仲間になってくださる先生を募集します。また私は,大学病院の医療安全GRMも昨年から担当しております。病院全体を違った景色でも見ることがあり,今後,循環器分野における安全にも貢献できたらと思います。
文責:赤﨑雄一