研究:研究グループ
不整脈グループ
2023年 不整脈グループのあゆみ
二宮雄一,吉元一成,鎌田博之,榎園 圭,入來泰久
2023年の不整脈グループは,大きなメンバーの交代がありました。4月に不整脈グループのリーダーで我々の精神的支柱であった市來仁志先生が枕崎市立病院に副院長として異動されましたので,その大きな穴を皆で埋められるよう日々努力を重ねております。また,4月より,榎園圭先生が国立循環器病センターで研鑽を積まれて,鹿児島に戻ってこられ即戦力として活躍中です。
吉元一成先生は病棟業務に副病棟医長業務,外来業務も加わり,多忙な毎日を送っています。鎌田博之先生は病棟業務,アブレーション,デバイス手術すべてにおける診療を率先して担ってくれており,今年は不整脈専門医を取得されました。入來泰久先生は当院救急部にて引き続き頑張ってくれており,今年は救急科専門医を取得されました。
研究におきましては,吉元先生の「心房細動アブレーション後のCAVI と左房リバースリモデリング」,鎌田先生の「軽度の心機能障害を伴う心臓サルコイドーシスにおける致死的不整脈リスク」,二宮の「禁煙後の体重増加と将来の高血圧発症との関連性」の論文,榎園先生が国循在籍中に作成した「遅発性の心房リード穿孔による気腹症例」と「SCN 5A 変異患者におけるプルキンエ関連心室期外収縮に対する低用量キニジンとベラパミルの併用」の症例報告がaccept されました。その他,HRS,ESC,AHAと3つの海外学会,日本循環器学会,日本不整脈心電学会の総会や地方会での発表の機会も得ました。
不整脈治療に関しましては,9月に当院で2例目となる経皮的左心耳閉鎖術を施行しました。こちらは,鹿児島県では唯一鹿児島大学病院で受けることができる治療となっております。また,2023年も開業医や関連病院の先生方より多くの患者さんをご紹介いただき,今年は例年に比べて皮下植え込み型除細動器(S-ICD)植え込み含めたデバイス症例が増加しております。
今後とも鹿児島の不整脈治療のニーズに応えられるよう地道に頑張っていきたいと思います。
文責:二宮雄一