鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学

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Department of Cardiovascular Medicine and Hypertension, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University

研究について

研究:研究グループ

肺循環グループ

2024年 肺循環グループのあゆみ

窪田佳代子,宮永 直,光吉こころ

肺高血圧症の専門外来を始めて12年が経過しました。難病に指定されている肺動脈性肺高血圧症(PAH),慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)の治療が進化したことから疾患認知度が上昇し,県内外のご施設から途切れることなくご紹介をいただくようになりました。なかでもCTEPHは,肺動脈内膜摘除術,肺動脈バルーン拡張術(BPA),肺血管拡張薬による治療を組み合わせることで予後が劇的に改善しており,これまで当院で診断,治療を行った症例は100名近くになりますが,CTEPHに関連する死亡例は経験しておらず,いよいよ「不治の病」から「治る病気」になりつつあることを実感しております。

今年4月から赤尾先生が,BPA実施医の資格を取得するために国立循環器病センター肺循環科に国内留学しています。国内最多の肺高血圧診療数を誇る病院で多くの症例を経験し,今後更に鹿児島の肺高血圧診療を向上させてくれることを期待しています。宮永先生は副病棟医長や学生教育担当の業務をこなしながら臨床業務の中心になっていますし,8月に開催された日本肺高血圧・肺循環学会では肺疾患に伴う肺高血圧症についての研究結果を発表しました。光吉先生は大学院生として臨床研究に取り組みながら,入院症例を数多く担当しており,9月には日本心臓病学会で稀少なCastleman病に伴う肺高血圧症の症例について発表しました。

来年は国内の診療ガイドライン改訂が予定されており,肺高血圧症の診断基準が引き下げられることから,今後ますます症例数が増加することが予想されています。関連病院をはじめとする地域の先生方との診療連携を更に密にできればと考えておりますので,気になる症例がおられましたらどうぞお気軽にご相談ください。今後ともご指導,ご支援の程よろしくお願いいたします。

文責:窪田佳代子