始動! Kagoshima Style 2022
2つの半島と離島で形成されている鹿児島県は、鹿児島市内に比べて離島・僻地での急性冠症候群(ACS)の死亡率が極めて高いです。前後5年ほどで僻地・離島で次々とACSに対するPCI対応施設をオープンしていきますが、それでもなおACSに対するPCIに対応できない地域が残存することも事実です。このような状況下で最も重要なことは“予防”です。もちろん完璧な一次予防ができればそれに越したことはないですが、鹿児島県全域でPCI施設とかかりつけ医の先生方とで手と手を取り合って、ACSの二次予防としてLDL<70mg/dLの1点だけをまずは達成するという「Kagoshima Style 2022」というクリニカルパスを作成し、医師会の先生方と連携しながら運用を始めたところです。このパスを誰でも手元に置けるようにPDFのダウンロードもできるようにしております。1人でもACSを発症する人を減らすという目標を鹿児島全域の先生方と達成したいと思っています。